小難しい話ですが、糖質制限ダイエットの仕組みについて書いてみます

糖質制限ダイエットの仕組み

はじめに

この記事は糖質制限ダイエットに関する理解を深める目的で書きました。世間一般で言われているようなゆるい糖質制限ダイエットではなく、アトキンスダイエットに始まる本気の糖質制限ダイエットを理解するための記事です。

他の記事よりも専門用語多めとなっております(^^;

食べ過ぎを防いでやせるのがカロリー制限ダイエット食事の栄養バランスを根本的に変えて脂肪を燃焼しやすい体を作るのが糖質制限ダイエットというざっくりとしたイメージを持って読んでいただけるとありがたいです。

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体の中で糖質はどのような働きをしているのか?

まず、糖質とはかなり効率の良いエネルギー源です。体中の様々な部分で使われますし、一部の細胞では他のエネルギー源は使えない場合もあります。体になくてはならない栄養です。また、そのままでは体に貯蔵することができませんが、グリコーゲンや脂肪酸などに変化することにより体に貯蔵しておき、あとから利用することもできます。間違いなく最強のエネルギー源です。

しかし、この貯蔵と言うのがクセモノで、脂肪酸に変化して貯蔵されるワケなので、ようするに糖質をたっぷり取ればそれだけで、たっぷり脂肪がつきます。太りやすい栄養としてもナンバーワンなワケです。

ここで、ちょっとグリコーゲンと脂肪酸についても解説しておきます。どちらも糖をエネルギーとして後から活用するための保存方法なのですが、性質がずいぶんと違っています。まずは、容量の差です。グリコーゲンは少ししか貯蔵できません。対して脂肪はいくらでも貯蔵できます。(なのでいくでも太れるワケですねw)それから、利用のしやすさです。グリコーゲンはすぐに使用できます。対して脂肪はエネルギーとして使用できるまでに時間がかかります。(だからナカナカやせないワケですねw)例えるならば、グリコーゲンはキャッシュ、脂肪はハードディスクのイメージでしょうか。(コンピュータに詳しい人にしか分からない例えですね(^^;)

さて、具体的な消化吸収の流れを見ていきましょう。食品から摂取した糖質は口、食道、胃などを通る中で細かく分解され、小腸から吸収され、肝臓に入ります。

そして、すぐに血液中に入る分とグリコーゲンに合成される分とに分かれます。上でも書いたようにグリコーゲンとして貯蔵できる容量は限られているため、多くが血液中に入ります。これがいわゆる血糖値が上がる状態です。血糖値が高い状態はそれだけで体に負担がかかるため、体は血糖値を下げる命令を出します。この命令の役割を果たすのがインスリンと言うホルモンです。

血液中にインスリンが流れ始めると、たんぱく質の合成が促進され、グリコーゲンの合成が促進され、グリコーゲンの分解が抑制され、糖新生(肝臓で糖を作る働き)が抑制され……いろんなことが一気に起こり、血液中の糖が使用され始めます。それでも、血糖値が正常に戻りきらなければ、脂肪細胞が糖の吸収を始め、脂肪が合成されます

こうして血糖値が正常に戻り、脂肪が体に付くワケです。なので、通常のカロリー制限のレベルで考えて、食べ過ぎなければ、脂肪もつかないし、太らないということができます。

補足説明:糖尿病について

ついでに糖尿病についても触れておきます。すごくざっくりになりますが、糖尿病とは血糖値が上がりっぱなしで下がらなくなる病気です。いくつかの型があり、様々な原因がありますが、その中に糖質を慢性的に取り過ぎることによって引き起こされる糖尿病があります。
これは糖質を日ごろから取り過ぎ続けることにより、通常のインスリンの分泌では体が反応しなくなり、インスリンの分泌量が増え、さらにはインスリンが枯渇してしまうことにより引き起こされます

糖質の摂取量が減れば、インスリンの分泌量は減るため、糖尿病のリスクも減らすことができます。しかし、これも通常のカロリー制限のレベルでも十分に糖尿病のリスクを減らすことはできると思われます。

糖質制限ダイエットをすると体にどんな変化が起こるのか?

糖質制限ダイエットは意図的に体を飢餓状態に近い状態に持っていくんです。

糖質制限を始めると、血液中の糖は完全に不足状態に陥ります。つまり低血糖の状態です。すると、エネルギーを補填するために肝臓中の脂肪を使用し、ケトン体というエネルギーを作り出せる物質を生成し、このケトン体を血液中に流出させます。

このケトン体は糖の代わりになります。糖がエネルギーを生み出すためにはピルビン酸という物質に分解されてから、クエン酸回路という一連の化学変化によるエネルギーを生み出す仕組みに入る必要があるのですが、ケトン体でもクエン酸回路を回すことができるのです。

つまり、血”糖”値が上がる代わりに血”ケトン体”値が上がるというイメージでしょうか。 血”ケトン体”値が上がっている状態をケトーシスというのですが、ケトーシスの状態は飢餓状態の人にも同様に見られる状態だったりします。

今でこそ、日本で飢餓に陥ることはほとんどありません。しかし、飢餓状態に陥った際、体に蓄積されている脂肪などを利用して生き延びるための仕組みが人間にはもともと備わっているというワケです。

糖質制限ダイエットは通常の糖質を用いた代謝を利用せず、飢餓状態になったときに利用される仕組みを利用して、やせようという特殊な考え方に基づいたダイエット法ということもできます。

それだけに効果は大きいようですが、果たしてこれが体に負担にならないのかどうか簡単に判断はできないように思います。

※糖質制限ダイエットを推薦する人の中には通常の糖質を用いた代謝の方が体の負担になるという人もいます。そういった意見を言う方は多くの場合、しっかりとした専門知識をもった医師です。なので、どちらが良いのか僕では判断できないというのが正直なところです。

糖質制限ダイエットの仕組みはざっくりとこんな感じでしょうか。個人的には……あまり極端な方法に走らなくても、ダイエットは十分に可能なので、わざわざ糖質制限ダイエットをしなくても良いのではないか……と思っています。

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